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もっと気骨と責任感を。

 土曜日は、午前中に新名神高速道路の整備促進大会に出席し、午後からは桑名のS邸の引き渡しに行った。

 S邸は先月18日に完了検査も終了しているのだが、外構工事と家具工事が遅れているため、一応引っ越しはしたものの、まだ、あと半月も不自由な生活をしてもらわなければならず、心苦しく思っている。
 工事が遅れるのにはいろいろ理由もあるのだけど、ほとんどは施工者サイドの問題だ。

とにかく「段取り」が一番大事だと思う。ちゃんと工期を守ってこそ、施主に信頼されるのだから。

 それと、図面通りに工事をすること。こんな当たり前なことが出来ないと、それこそ施主の信用をなくしてしまう。監理をしている方から言えば、施工図をチェックしてGOをかけたのに、現場が全然違ってたというのであれば、こちらまでも施主の信用をなくしてしまう。その結果、やり直しになれば、また工期に影響する。

 設計者と施工者も信頼関係で成り立っているのに、それが信用できないということになれば、監理者は現場で見張りをしていなければならない。図面通りで施工に問題があったり、他にいい方法があるのなら、施工図の段階で協議をすべきだと思う。なんのための施工図なのかわからないでは、次はお願いするわけにはいかなくなる。

 昔のように、「自分たちの経験という常識」で通じる時代ではないのだから、もっと緊張感を持って仕事をして欲しい。なんで、週明けからこんな重たい話かというと、12月に入って、どこもかしこも忙しいらしく、こんな話が続いているからだ。

 今朝も別の現場で、屋根勾配や天井高さが図面通りに取れないと、電話で連絡があった。

それは、現場で階高の変更をかけたから当然出てくる話ではあるのだが、「屋根勾配がとれないと雨漏りが心配だ」という相談なのかと思ったら、「もし雨が漏った時に責任がとれないのでどうするのか」という話だった。「設計事務所が責任を持ちます」と言えば満足なのか?

 雨が漏らないようにこんな風に工事をさせてほしいとか、天井高さをとるためにはこういう変更が必要だといった、前向きな話が何故出来ないのだろうか。施工者が先に自分の保身にまわるようでは、情けないとしか言いようがない。

 他にもまだ情けない話があって、そちらも今朝から解決に向けての指示をしたところなんだけど、一体、いつからこんなことになったのか。もっと気骨と責任感のある男はいなくなったのか?

   きっと私のほうが、何倍も男らしいと思うよ。ホント。

さてと、ずいぶん愚痴を書いたので、ちょっとすっきりしたことろで楽しい話を。

 昨日の日曜日は、三重大学講堂で行ったJIAの建築文化講演会。
アントニン・レーモンドと木造モダニズムをテーマに、三沢浩先生と松隈洋先生に講演をしていただいた。
おかげさまで、たくさんの人に来てもらって大成功でした。ありがとうございました。
by ys-sekkei | 2011-12-05 14:09


虎キチ建築家の日々のあれこれ


by 亀山虎子

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